ガスレンジ

紅茶を美味しくするケトルのレンジ

リンアンでは美味しい紅茶を淹れるために開発された、銅でできたイギリス製のシンプレックス社のティーケトルを使用しています。
そのケトルにはお湯を素早く沸かすための集熱コイルが付いています。
リンアンを開業するにあたって、そのケトルの性能を最大限に引き出すためのガスレンジを探しました。
せっかく集熱コイルが付いていても、ガスの炎がその集熱コイルの外に広がっては意味がありません。
「炎が小さくまとまっているガスレンジは無いか?」厨房の専門会社に探させたのですが、なかなか見つかりません。
そんな時に新聞で小さな記事を見つけました。
それは地元の東邦ガスが「業務用の内炎式のガスレンジを開発した。」という記事でした。
「これだ!」と飛びつき、厨房機器会社に、「これを使ってみたい。試せるところを探してくれ。」と依頼したのです。
このレンジはまだ開発されたばかりで、営業所にも殆どありませんでした。
が、名古屋市港区にある東邦ガスの業務用ガス機器ショールームに一台だけ有ったのです。
さっそく、ストップウォッチとシンプレックスケトルを持って駆けつけました。
お湯をいっぱいにして沸く時間を計ります。
沸騰までは約5分。
これならお客様をお待たせする事はないでしょう。
このケトルを使い、3個を順番に沸かしていけばお客様が多い日でも常に「沸かしたてのお湯」を準備できます。
東邦ガスの担当者からは、「まさに最適の組み合わせですね。」とお褒めをいただきました。
紅茶を美味しく淹れるために開発されたイギリス製シンプレックスケトル。
そのケトルが開発されてから半世紀の時を越えて開発されたシンプレックスケトルに最適な内炎式ガスレンジ。
これで浄水器からケトルまで、美味しい紅茶を淹れるためのお湯の準備が出来ました。

ちなみにこのガスレンジの愛称は、「ドンブリレンジ」。
従来型のガスバーナーから18%もの熱効率の改善をはかったこのガスレンジは、1998年、まさにリンアンの開業の年に日本ガス協会から、「技術大賞」を受賞している優秀なガスレンジです。