ファーストフラッシュ
春摘みの紅茶をファーストフラッシュ:First flush と呼びます。
四季の有る紅茶産地のお茶の葉は冬の寒さから目覚めたあと、だんだんと葉の中のタンニン(カテキン類)の量が増えていきます。
紅茶は「発酵茶」と呼ばれますが、お茶の発酵とは、茶葉に含まれるタンニン(カテキン類)が、お茶のは自身が持つ酸化酵素によって酸化重合され、テアフラビン、テアルビジンといった紅茶の成分に変わる事です。
ですから当然、春のお茶のファーストフラッシュにはタンニンが少ないため、発酵が進みにくく、発酵の浅い緑茶に近い紅茶となります。
ただし、ダージリンのファーストフラッシュ等の紅茶はその特徴を強く出すために発酵を浅くさせ、発酵を途中で止めているものが殆どです。
しかしそれはそれ。その方が春らしい美味しいお茶が楽しめますので、春らしい発酵の浅さを楽しみましょう。