TITLE:  Liyn-an TEA TIMES No.210 驚き! 19世紀 アメリカ流の紅茶の淹れ方Resent-Message-Id: <20080410170827.F191.A0A6B67A@nifty.ne.jp>
DATE : 2006-05-18 05:54:05
--------------------------------------------------
|***********************************************************|
|Ooo.....oooO☆   紅 茶 通 信   ☆Oooo.....ooO|
|                                                           |
|       Liyn−an  TEA  TIMES   No.210         |
|                     by TEAS Liyn-an      発行 2006/5/18   |
**********************TOPICS***************************
|                                                           |
| ◆ 驚き!◆  19世紀 アメリカ流の紅茶の淹れ方 ◆          |
|                                                           |
| ◆ ロンドン特派員便り   緑茶がコカコーラを抜く!? ◆       |
|                                                           |
| ◆ リンアンの紅茶の飲める店『 Bright Garden 』大阪旭区 ◆ |
|                                                           |
*************************************************************
|このメールマガジンは、まぐまぐ と メルマから発信しています |
|購読の中止  http://Liyn-an.com/tea_room/mag/               |
|紅茶の販売  http://Liyn-an.jp/                             |
|お店の紹介  http://Liyn-an.com/                            |
|バックナンバー  http://Liyn-an.com/tea_room/mag/search.htm |
|                                                           |
*************************************************************
| ◆ 驚き!◆  19世紀 アメリカ流の紅茶の淹れ方 ◆          |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

最近、面白い本を手に入れました。

『 KENTUCKY HOUSEWIFE 』
http://www.applewoodbooks.com/catalog/product_info.php/cPath/1003/products_id/789

「 Lettice Bryan 」という人が書いた、1839年に アメリカ で発行
された 料理レシピの本です。


そのレシピ数、なんと、1,300種類 !

当然ですが、お茶に関するいくつかのレシピも載っています。

その中でも、最も基本的な『 お茶の淹れ方 』が、今の紅茶の淹れ
方とは全く違うのです。

すごく面白い淹れ方をしていますので、訳してみました。
http://liyn-an.com/tea_room/Kentucky/

下手な訳で、誤訳も有ると思いますが、ほんと、驚きますよ。

============================================================
TEA.
お茶

 In buying tea, try to get the best quality, selecting only
such as-looks firm and glossy, and has a strong fragrant
smell. Tea that is very dry and crumbly, affording but
little smell or taste, is sure to be weak, having lost much
of its excellency. The best of green tea will look smartly
green in the cup, after it is drawn, and good black tea  look
dark.

お茶を買うときには、ベストクオリティーの物を求めるようにしま
しょう。それは、しっかりして光沢が有り、芳しい香りがするもの
です。乾燥して崩れやすいお茶は、お手頃ですが、それは香りも味
も弱く、すでに劣化してその優雅さを失っています。最上級の緑茶
は、その抽出液はすきとおるような緑色をしているでしょう。そし
て、良い紅茶の色は暗い色をしています。 

 The strictest attention should be paid to your tea-pots and
tea-kettles, to keep them well scalded and sunned otherwise
the best of tea will be indifferent when drawn.

もっとも注意しなければいけないのは、あなたのポットやケトルを
しっかりと熱し、温めることです。そうしなければ最上の紅茶も、
抽出後には不味くなってしまいます。

 Scald your tea-pot well, then put in your tea, pour on enough
boiling water to cover it well, shut down the lid, and set it
before the fire to infuse for ten or fifteen minutes; then
fill up the pot with boiling water from a tea kettle, and
send it immediately to table, with another tea pot filled
with boiling water to weaken it at table, for those who may
prefer it. If you have a large company, of course you must
have more than one pot of tea: then it will be more
convenient to have a tea-kettle of boiling water placed on a
chafing-dish and set in the room for the purpose of filling
your pots; or, if you choose, just before you sit down to
table, put a portion of tea in a cup, pour on a little
boiling water, cover it closely with a saucer or small plate,
and let it set on your tea-board to steep, and after you
have filled the first course of cups, put the tea from the
cup into the tea-pot, and fill it up immediately with water
from a boiling kettle, that the second course of cups may be
as strong as the first. Never fail to have your tea
perfectly hot when you fill the cups, otherwise it will not
be good.

ティーポットをしっかりと温めます。そこに茶葉を入れ、充分に沸
騰したお湯を茶葉が浸るくらい注ぎます。蓋をして火の前におき、10
分から15分蒸らします。それからティーケトルの沸騰したお湯でポッ
トを満たします。そしてそれを、もう一つのポットに薄いお茶が好
きな人のための薄めるお湯を入れたもう一つのポットと共に、すぐ
にテーブルに持ち出します。
  
大勢のお客様がいらっしゃれば、もちろんあなたはもっと沢山のお
茶のポットが必要となります。あなたのポットを満たすため、部屋
に、火皿の付いたティーケトルで沸騰しているお湯を準備しておけ
ば、もっと良いでしょう。

こういう淹れ方も出来ます。
テーブルに座る前に茶葉の一部をカップに入れ、沸騰しているお湯
を少し注ぎます。ソーサーか小皿でふたをし、抽出のためにそれを
茶盆の上に置いておきます。1ポット目の紅茶をカップに注ぎ終わ
ったら、カップで蒸らしていた紅茶をポットに入れます。すぐに沸
騰しているケトルのお湯でポットを満たします。2ポット目のカッ
プの紅茶は、最初のカップと同じくらいの濃さになるでしょう。
  
そのカップを満たすときには、完璧に熱いお湯を使うことを忘れな
いでください。そうしなければそれは失敗に終わるでしょう。

 The black tea is considerably weaker than the green: of
course a larger quantity of it will be required for a drawing.
Two tea-spoons, heaping full of good tea, will be enough for
a pint of water.

紅茶は緑茶に比べてかなり薄いです。もちろんそれは、抽出のため
により多い量を必要とします。1パイントのお湯のために、ティー
スプーン山盛り2杯の良い茶葉があれば充分です。

                            (許可の無い訳文の複製を禁じます)
============================================================

なんと! 蒸らし時間は10〜15分!

それも、少量のお湯で蒸らして、蒸らし終わってから沸騰したお湯
でポットを満たしています。

すごい淹れ方ですねぇ。

この淹れ方は、サモワールを使うロシア式の淹れ方に似ています。

サモワールを使うロシアの淹れ方は、小さいポットで濃いお茶を抽
出して、サモワールのお湯で薄めて飲むのです。

そして、その小さいポットはサモワールの上に置かれていつも温め
られています。

この本の淹れ方でも、「and set it before the fire to infuse
for ten or fifteen minutes」「蓋をして火の前におき、10分から
15分蒸らします。」というように、火の前で(温めながら)抽出して
いますよね。


こういう淹れ方は、当時のアメリカでは一般的だったのでしょうか。

もし一般的だったとすれば(たぶんそうでしょうけれど)その淹れ方
は、ロシアから伝わったのか、逆に、アメリカからロシアへと伝わっ
たのか?

それとも、当時のイギリス流の淹れ方がこれで、それがアメリカや
ロシアに伝わったのか?

現時点では全く判りませんが、非常に興味深い事実です。


その他にも面白いことがいくつかあります。

例えば最後の、「Two tea-spoons, heaping full of good tea,
will be enough for a pint of water.」「1パイントのお湯のため
に、ティースプーン山盛り2杯の良い茶葉があれば充分です。」と
いうところ。

1パイントは、約473cc 、ティースプーンが今と同じ大きさで
あれば、茶葉の量は、約7g になります。

この濃さは、現在の紅茶では、ストレート用には濃すぎます。
でも、ミルクティーならちょうど良いくらいの濃さですね。

その辺りから、このレシピには「Milk」という単語は出てきません
が、イギリスのようにミルクティーを前提に書かれているのかもし
れません。


この本が出た1839年という年は、アッサムで出来た最初のお茶8箱
がロンドンのオークションにかかり、異常なまでの高値で落札され
た年です。

つまり、この頃の紅茶は、インド紅茶ではなく中国の紅茶。
そして当時の紅茶は、今の分類で言えば、烏龍茶ともいえる製法で
作られています。

そこまで考えれば、この濃さはストレートティー用だったのかもし
れません。


「当時は中国産で、しかも烏龍茶のような紅茶だった。」という事
から、「The black tea is considerably weaker than the green」
「紅茶は緑茶に比べてかなり薄いです。」という記述が出てくるの
かもしれません。

『紅茶が緑茶より薄い!』なんて、私たちには、とても思えません。
でも、烏龍茶に近いお茶だったとしたら、理解できます。

ただ、私たちは、緑茶を、「10〜15分」も蒸らしたりしません。
だから、もしかすると、こういう淹れ方なら、本当に『紅茶は緑茶
に比べてかなり薄い』のかもしれませんね。

こりゃ、一度、再現実験が必要ですね。^^;

*************************************************************
| ◆ ロンドン特派員便り   緑茶がコカコーラを抜く!? ◆       |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

ロンドン特派員 黒ビールさんから面白い話題が届きました。
なんと、伊藤園の緑茶が、コカコーラを追い抜く勢いのようです。

--- << ロンドン特派員便り >> -------------------------------

タイムズに伊藤園の記事が出ていました。
何でもボトルの緑茶でコカーコーラを追い抜くという威勢のいいも
のでした。イギリスの売り上げ2005年実績です。

カッコ内は2000年との比較

    合計    802.8 mポンド(+0.26%)

    Black Standard
            651.2 mポンド(-5.22%)

    Green
             12.5 mポンド(+316.6%)

    Fruit/Herbal
             64   mポンド(+73.4%)

    Instant Tea
             10.3 mポンド(-54.42%)

    Reday-to-drink (缶・ペットボトル飲料)
             19.9 mポンド(+1226%)

    other
              3.2 mポンド(+700%)

ユーロモニター調べ

で緑茶が伸びているようです。
でもスーパーの話ですと一番売れているグリーンティーはジャスミ
ンティーだそうです。やはりおいしい緑茶を知らないからでしょう
か、それとも中華料理のせいでしょうか。

--- << ロンドン特派員便り >> -------------------------------

参考:
http://business.timesonline.co.uk/article/0,,13133-2156373,00.html


伊藤園、頑張っているんですねぇ。
紅茶に比べれば、まだまだ、比べ物にならないくらいの量ですが、
コカコーラを追い抜くとは。すごいです。

                     頑張れ、伊藤園!    頑張れ、日本の緑茶!

*************************************************************
| ◆ リンアンの紅茶の飲める店『 Bright Garden 』大阪旭区 ◆ |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

この間の日曜日(5/14)に、大阪・旭区にリンアンの紅茶の飲めるお
店がオープンしました。

お店の名前は、『 Bright Garden 』。

コンセプトは、「イギリスのアンティーク風」ティールーム。

「仲間で来てわぁわぁ喋るのではなく、クラシックとアンティーク
家具に囲まれて、しばらく浮世を離れてくつろいでいただけたら」

というオーナーの思いで開店したお店です。

席数は10席ほどの小さなお店ですが、隣りがトリミングルームで
すから、愛犬のトリミングに来たついでにゆっくりお茶するのもい
いですよ。


まるでロンドンのティールームみたいですね。
        今はバラの季節ですから、ぜひ前庭にもご注目くださいね。

= お店のデータ =
店名: Bright Garden
住所: 535-0011 大阪市旭区今市1−11−20
電話: 06-6951-4255

定 休 日: 水曜日
営業時間: 10時頃から 夕暮れまで


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
編集後記
--------
18世紀、イギリスの監獄で死刑囚が開催したアフタヌーンティー
パーティー。そして、その背景は?

今、当時の監獄事情を調べている途中なんですが、またまた面白い
本を見つけてしまいました。


それが今回ご紹介した本なのですが、上に書いた記事の他にも面白
いところが有るんですよね。

例えば、「乾燥して崩れやすいお茶は、お手頃ですが、それは香り
も味も弱く、すでに劣化してその優雅さを失っています。」という
ところ。

当時の紅茶が、烏龍茶のような物だったとすれば、「乾燥していて
崩れやすい」というのは、良い茶葉なら当然、良く乾燥していて、
崩れやすいはずです。これはけっして悪い茶葉の条件では無いです。


でも、それが悪い条件だということは?

もしかすると、その悪いお茶というのは、再生茶だったのかもしれ
ません。

お茶が高価な時代には、茶殻を乾燥させて再販したり、新しい茶に
混ぜて増量するような事も行なわれていました。

一方、この頃お茶は、1年くらいかけて帆船で運んでいます。梱包
技術も進んでいませんから、良い茶葉でもある程度の湿気を含んで
いたはずです。

でも、茶殻を火入れして作った再生茶なら、しっかりと乾燥してい
るはず?  つまり 「乾燥していて崩れやすい」 ですよね。^^;


深読みしすぎかもしれませんが、こういう断片的な資料から、当時
の紅茶時有情を想像するのって、楽しいですね。


この本、実はもう一つ、面白すぎる事が書かれています。
もしかすると、紅茶の歴史の一つを書き換えるかもしれないです。

それも、今、背景を調べていますので、その件は、いづれまた。
                        ------------------------------------
                        責任編集:堀田信幸 有限会社リンアン
                        488-0837愛知県尾張旭市庄中町鳥居1820
                        TEL 0561-53-8403    FAX 0561-53-8405
                                     http://www.Liyn-an.com/
                                     E-mail info@Liyn-an.com

☆Oooo.... 紅 茶 通 信 ☆ Liyn-an Tea TIMES ....ooO☆
------------------------------------------------------------
                         Copyright(c), 2006 Liyn-an co.,Ltd




-【まぐまぐ!からのお知らせ】-------------------------------------------
・重いドリンクはお得にまとめてゲットしたい >> 野菜ジュース1本61円〜
・話題のダイエットグッズをチェックしたい >> 2週間で-10cmも!
>★話題の激安グッズが満載!≫ http://cgi.mag2.com/c/w/mag?id=728_060518 
------------------------------------------------------------------------