TITLE:  Liyn-an TEA TIMES No.111 自生茶発見の地 アルナチャールブラディッシュErrors-To: mag2from@rabbit.tegami.com
DATE : 2001-08-05 12:01:15
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|Ooo.....oooO☆   紅 茶 通 信   ☆Oooo.....ooO|
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|       Liyn−an  TEA  TIMES   No.111         |
|                     by TEAS Liyn-an      発行 2001/8/5    |
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| インド紀行 Vol.6                                          |
| ポーラーティーの作り方                                    |
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| インド紀行 Vol.6
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一夜明けて、オーナーが面白いところへ連れていってくれるという
ので、また、マネージャー・サッカー氏の運転で車に乗ります。
ジャイプールの町を抜けて川沿いを走り、船着き場に車は止まりま
した。

ブラマプトラ川の支流・ブヒディヒン川です。支流と言っても本流
の川幅が、狭いところでも8Kmも、広いところでは30Kmくらいある
川の支流です。支流でも充分に観光船を運行できる川幅があります。

観光船と言っても、お客様は来るのだろうか。暇そうに客を待って
ます。オーナーのクマール氏自身も、乗るのは初めてだそうです。
ゲストである私達のために、わざわざ連れてきていただいたようで
した。
船に乗り込み、エンジンをかけ、上流に向かって船は動き出します。
http://liyn-an.com/india/Image11.jpg
のんびりとした川岸の風景は、日本の観光船から見る風景と何も変
わりません。

「あれがアルナチャールブラディッシュだよ。」と、クマール氏が
指さしました。

「えっ!」。

通訳のアルナック君が補足してくれます。「ほら、向こう岸に見え
る山の所がアルナチャールブラディッシュ州です。」

「アルナチャールブラディッシュ」
古くは、ネッファ「The North-Est Frontier Agency」と呼ばれた地
域です。現在はインドが実行支配をしていて、アルナチャールブラ
ディッシュ州となっていますが、国際的には中国との国境が確定し
ていない地域です。

19世紀初め、東インドのベンガル地方を植民地化したイギリスも
アッサム地方にはそれほど関心を示しませんでした。
ただ、ビルマの侵略のために軍隊を配置していたに過ぎません。
それがブルース兄弟のアッサム種の発見で一変します。茶園開発を
進め、そこに住んでいたジュンポー族を追い出しながら茶園を拡大
していきます。アッサムがイギリスにとって、非常に重要な地域に
なったのです。

しかし、イギリスはその北側の山地には、関心を示しませんでした。
なんの役にも立たない地域と考えていました。
その山の向うは半植民地化した中国(清)です。が、ヒマラヤが自然
の要壁となり、防衛的な意味合いも見いださなかったからです。
そのため、20世紀初頭まで国境線を引こうという動きすら有りま
せんでした。

20世紀に入りインド北部シムラで、イギリス・中華民国・チベッ
ト3国での協議が行われ、イギリス全権代表マクマホン卿の提案で
ヒマラヤの稜線を国境とする案が、イギリス・チベット間で合意さ
れます。これがマクマホンラインと呼ばれる地図上の一本の線です。

もし、手元に世界地図があれば、この辺りを開いてみてください。
殆どの地図帳で、この地域に点線の2本の国境が引かれているはず
です。中国はいまでも、このマクマホンラインを認めていません。

その2本の線の間がこのアルナチャールブラディッシュ州なのです。

地形的に見れば、「ここは絶対に中国ではない。」と言える地域です。
が、そこに住んでいる人達は、私達や中国の人達と同じモンゴロイド
に属する少数民族であり、民族的、言語的、文化的にはチベットの
一部と言ってもおかしくは有りません。
マクマホンラインがイギリスとチベットの間で決められたことも有
り、現在チベットを支配している中国は、ここを中国領土として主
張しているわけです。

1959年、そして1962年 武力衝突に発展します。それ以降インドはこ
の州を重要視し、開発に力を入れるようになりました。と言うこと
で、現在もアルナチャールブラディッシュ州に入るには、特別に入
域許可が必要なんです。

私が「えっ」っと声を上げたのは、さらに訳がありました。

ブルース兄弟の兄、ロバートブルースが茶樹を発見したのは、この
アルナチャールブラディッシュ州だと言われているのです。
もっとも、その場所は、ここからアッサム州のティンスキア地方を
隔てた向こう側のサディア地方なんですが。
それでも、いつかは行ってみたいアルナチャールブラディッシュ州
が目の前にあるのです。

実は飛行機の中でクマール氏は「明日は、アルナチャールブラディッ
シュに行くからね。」と、気軽に声を掛けてくれました。
信じられなかったです。
結果的には、許可が取れなかったようで行くことが出来ませんでし
たが、そのアルナチャールブラディッシュを、この目に焼きつけま
した。「いつか、きっと行くぞ」と言う思いと共に。

船は、小島に接岸しました。ここが観光の目玉のようです。
http://liyn-an.com/india/Image12.jpg
ここには、廃墟のような寺院があります。そしてすぐ脇には、即身
仏の祭られた祠がありました。
昔、村の災害が止むことを祈願して、自ら入ったのだそうです。
http://liyn-an.com/india/Image65.jpg

アッサム辺りは、一年間を通し、大体において高温多湿で、ランの
成育に適しるため、山に入ると野性のランが多く見られます。
ジャイプール茶園では、ランの栽培の計画も有り、サッカー氏は見
つけた野性のランを採取していました。

茶園に戻り、今度は奥の茶畑に案内していただきました。

現在、世界中の殆どの茶園では、クローニング(挿し木)で苗を生産
しています。種が芽を出すためには、違う親どおしから出来た種で
有ることが必要です。ですから種から育てた苗は、親とは必ず違う
性質が現れます。と言うことで、通常優良な茶樹を増やすには、挿
し木が行われるのです。

ところが案内していただいたのは、種を取る為の茶樹の畑だったの
です。
http://liyn-an.com/india/Image15.jpg

この茶園でも殆どはクローニングで苗を育てています。しかし、一
部で、種からも苗木を育てていました。
「何故、種から苗木を育てるのですか?」と言う質問に、クマール氏
は「挿し木から育てた苗木の根は横に広がるが、種から育てた苗木
は、最初の一本が地中深く根を張る(直根と言います)。だから丈夫
で、その方がいい場所も有るのです。」と答えてくれました。
でも、通常、種から苗木を育てる場合は、品種改良する場合が多い
のです。ですから、ジャイプール茶園でも、そういう意味もきっと
有るのだと思います。

次に連れていってもらったのがナーサリー(苗木畑)でした。

{TV-20」「TV-21」。品種を書いた立て札には、挿し木をした日付と
本数が書かれています。一つの苗床で1500本ほどの苗が植えられて
いました。
http://liyn-an.com/india/Image66.jpg

この茶園で植えられる殆どの苗は、ここで生産されますが、それで
も足りず、買ってくる苗木も有るのだそうです。
「ところで、昨日見せていただいた、あの素晴らしくゴールデンチッ
プの多い紅茶の苗は、どの品種ですか?」という私の問いに、クマー
ル氏は、「It's Secret!」「それは秘密だよ。」と、笑いながら答
えてくれました。
きっと、あの茶畑の木の種から出来た、秘密の品種なんでしょうね。

朝食の為にマネージャーバンガローへ戻ります。
途中、サッカー氏が道端の子供たちを、突然叱り出しました。

子供たちが密造酒を売っていたのです。
もちろん、禁止されています。子供たちがそれを売るなど、良いこ
とでは決して有りません。突然のことにビックリしましたが、茶園
マネージャーは、茶園に住む労働者の子供たちの教育にまで責任を
持っているのだということを実感した瞬間でした。

茶園に戻ったところで、次号にしましょう。m(_ _;)m
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| ポーラーティーの作り方
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ポーラーティーって???

夏にリンアンへお越しのお客様はよくご存じですが、通販のお客様
は、???ですよね。(^_^;)

ポーラーティーというのは、リンアン夏限定メニューのアイスミル
クティーの商品名です。

で、これはただのアイスミルクティーじゃぁ無い!
画像はこちら。http://liyn-an.com/pc/polar.jpg

紅茶の上に真っ白なミルクが浮かんでいます。さらに、ミルクには
クラッシュアイスが浮かんでる。
海の上に真っ白な氷の平原が浮かんでいる北極の(Polar:ポーラー)
イメージで名付けました。

で、よくお聞きするのが「どうやって作るんですか?」というご質問
です。

そうなんですよね。ごく普通に紅茶の上にミルクを乗せようとして
も、紅茶よりミルクが重いので、ミルクが下に沈んでしまいます。
ですから、この写真の状態にはなりません。

で、今回の大公開なんです。ではレシピを

材料(出来上り量:約250cc)
アイスティー            :140cc  (ディンブラがお勧め)
紅茶シロップ            :18cc
牛乳                    :80cc
フレッシュクリーム(45%) :20cc
ブランデー              :少々
クラッシュアイス        :若干量

アイスティー、紅茶シロップの作り方は、 紅茶通信 ☆ Liyn-an
TEA TIMES 第107号(発行 2001/7/9 )を参考にしてくださいね。
バックナンバーはここ。
http://jazz.tegami.com/backnumber/frame.cgi?id=0000013455

まず、ミルクを作ります。
牛乳とフレッシュクリームをシェーカーなどに入れ、ブランデーを
数滴垂らしてよく攪拌します。
ブランデーは香り付けです。できるだけ香りのよい物をお使いくだ
さい。リンアンでは、カミュのナポレオンを使ってます。(^_^;)

グラスに紅茶シロップ18ccと、アイスティー140ccを入れます。
ここにクラッシュアイスを少し入れかき混ぜます。

クラッシュアイスの量はアイスティーが充分に冷えて、氷が残るか
残らないかくらい。セパレートタイプのミルクティーですから、後
から氷とかき混ぜて冷やせませんので、先に冷やしておくのです。

ここからは慎重に、テクニックが必要です!

スプーンで受けながら、紅茶とミルクが混ざらないようにミルクを
紅茶の上に乗せていきます。
スプーンはレードルのような形の、先に角度のついた物が使い易い
です。お勧めは、老舗の紅茶専門店 Tea House TAKANOさんや、大阪
・堂島のMUJICAさんが販売されているティーメジャースプーン。
MUJICA製のティーメジャースプーンは、リンアンでも販売していま
す。

グラスの上でスプーンにミルクを入れ、水面まで(紅茶の面とミルク
の面が同じになるまで)スプーンを下ろし、そこへ糸のように少しず
つミルクを落としていきます。
ミルクが増えるに従って、スプーンも上げていくと失敗が少ないで
すよ。
後からクラッシュアイスを入れますから、ミルクの量が倍くらいに
なります。出来上りの量を考えてミルクの量を調整してくださいね。

次にクラッシュアイスをすこしづつスプーンでミルクに浮かべます。
家庭の冷蔵庫の氷は、マイナス18度の氷ですから、そのままスプー
ンに乗せるとスプーンにくっつきます。
一度水にくぐらせて、0度にするか、スプーンをお湯で温めてから
すると、氷がスプーンにくっつかずに上手に入れることが出来ます。

さて、上手く出来ましたか?


紅茶は牛乳より比重が軽いです。そのままだと、紅茶の方がミルク
に浮かんでしまいます。
それを逆転させるために紅茶にシロップを混ぜ込み、紅茶を重くし、
逆にミルクはフレッシュクリームを混ぜ込んで軽くしているのです。

もっとミルクの量や、シロップの量を増やせば、簡単にミルクを浮
かべて、確実に分離できるようになります。
が、クリームのベッタリ感が出てきたり、甘すぎたりするんですね。
そこで苦労の末編み出したのがこのレシピ。

甘すぎず、爽やかな美味しさのアイスミルクティーです。 是非、挑
戦してみてくださいね。少し技術は入りますが。(^_^;)

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編集後記
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なんか、最近、売るための記事を書いていないような気がするのは、
私の思い違いでしょうか。(^_^;)
でも、殆ど知られていないアッサムの現状を皆さんに知っていただ
きたいんです。アッサムの人達が、どんなところで、どんな風に生
活しながら一生懸命に紅茶を作っているのかを知っていただきたい
と思って書いてます。
アッサム周辺は、いまだに入域許可の取れない所です。そこには、
まだ自生の茶樹が残っている可能性があります。いつの日か、そん
な自生の茶樹に会いに行きたいと思っています。

それにしても暑い!。暑い日本の夏は麦茶!。でも、麦茶ばかりでは
夏バテは解消できません。カロリー補給にピッタリなのがポーラー
ティー。もし、上手く出来なかったら、是非リンアンへ。(^_^;)

そうそう、タイトルちょっと変えました。メインの記事のインデクッ
スを入れました。タイトルで振り分けをされている方、振分け条件
設定の変更が必要かもしれません。お手数をおかけしてm(_ _;)m
でも、後から見て、判りやすいでしょ。
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                        責任編集:堀田信幸 有限会社リンアン
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