|
これは、2000年1月29日から2月5日の、スリランカの茶園の旅の記録です。 |
|
|
2000/2/15〜6/10 にかけて、『 紅茶通信 ☆ Liyn-an TEA TIMES 』に掲載した文章です。 スリランカ茶園ツアー その13 ----------------------------- サマンに別れを告げて、次に向かったのは、マタカレー茶園の目と 鼻の先、Sri Lanka Tea Reseach Institute (T.R.I.)スリランカ茶 業試験場です。 まずは型通り、展示のスペースに案内されます。前に来たときより、 展示物が増えていました。前回には「コロンボで展示会があって、 少し持っていっているから。」と言っていましたから、その分が多 いのでしょうね。 T.R.I.の各地の支所を表示したパネルがありました。よく見ると、 キャンディのハンターナに支所がある。「えっ!、一昨日は、ハン ターナに泊めてもらったんですよ。」「前からあるんですか?」と 聞いてみた。答えは、「最近できたんですよ。」とのことでした。 次回は、是非、訪れてみたいです。 「写真を撮ってもいいですか?。」と聞くと、首を横に振られてし まいました。紅茶はスリランカの大切な輸出産業で、ここはその最 先端の研究所ですから、当然ですよね。T.R.I.の中で写真を撮らせ てもらった人は、よほど強力な関係で訪れたか、よほど親しい関係 で訪れたかの、どちらかでしょう。 今回は、研究室も見せていただきました。というのは、前回訪れた のは、日曜日で、サマンとローハンの紹介でしたから特別に開けて くれたのです。ですから、研究室には誰もいなかったのです。 研究室では、紅茶の製法と、発酵の化学変化についての一般的な説 明をしていただきました。T.R.Iでは、茶の木の栽培や、品種改良、 紅茶の成分の分析、効用などの研究のほか、茶を利用した製品の開 発もしています。 ここで開発したドリンクを一本づつ飲ませていただきました。 味はぁ....。私が子供の頃ならぁ....(^^; 説明をしていただいた博士に、一つの質問をさせていただきました。 「紅茶には、硬水がいいですか?それとも軟水がいいですか?」 殆どの本には、「紅茶には軟水がいい。」と書いてあります。時に は「絶対に」という言葉がついて。これは、間違いです。硬水の紅 茶が美味しくなかったら、硬水の国イングランドで、紅茶の文化が 華開くわけがありません。イングランド人は、硬水でいれた紅茶が 美味しいと思ったから、あれほどの紅茶好きになったのです。 ただし、殆どの日本人は、軟水でいれた紅茶を好みます。でも、少 ないですが、日本人でも、硬水の紅茶が好きな人は、確かにいます。 そして、イギリスへ行って紅茶の美味しさを知ると、以外に簡単に 硬水紅茶が好きになっちゃったりします(^^;。 となると、いろんな国の紅茶のプロは、どちらが好きか、気になり ますよね。ですから、私は、いろいろな国の紅茶のプロに、この質 問をするんです。 博士の答えは「紅茶は軟水で味わうべきだ。」でした。理由として 紅茶の成分が、カルシュームとくっついて、変質してしまうことを あげていました。インドの取引先のマネージャーも「軟水で味わう べきだ。」と言っていましたね。ただ、茶園オーナーのローハンは、 硬水の紅茶の方が好きだそうです。 硬水と軟水の話は、書き出すと止まりませんから、「そのうちに詳 しく書きますね。」と約束して、話を進めましょう。 ダンスパーティーで盛り上がった(^^;ディンブラを後に、ヌワラエ リアを通って、ウバへと向かいます。 ディンブラとヌワラエリアのお茶は、性格が全く違います。 ヌワラエリアは、水色(すいしょく)が淡く、緑茶にも似た美味し さなんですが、ディンブラは、真紅の水色で、ボディーもしっかり して、力強さが有ります。 それだけハッキリと違う紅茶を生産する地域ですから、場所も離れ ていると思うと、実はくっついているんですね。同じ茶園と思える 茶畑の、ここからがディンブラで、こちらがヌワラエリア(^^;。 山の斜面が違う。それだけのことなんですが、それだけで、これ程 紅茶の性格が変わるなんて、本当に面白いです。 今回、ヌワラエリアの茶園にも寄りたかったのですが、時間の都合 で寄ることが出来ませんでした。でも、せっかくですから、有名な ヌワラエリアグランドホテルを、玄関の前から見てきました(^^;。 一度は泊まってみたいとも思うのですがぁ。やっぱり茶園で泊めて もらうでしょうね。これからも。 ヌワラエリアには、大きな湖(池?(^^;)があるんですが、水面一杯 に、金魚鉢でお馴染みの水草、ホテイアオイが浮かんでいます。 まるで、草原のようです。 実はこれ、戦争中に日本軍が栽培したんだそうです。 空から見ると、格好の着陸地に見えるんですね。それで知らずに着 陸するとぉ......ドボン(^^;。 本当に効果があったかどうかは知りませんが、とにかく今でも、そ の上を駆け出したくなるような素晴らしい場所です。 その横を通って、車はウバへと下っていきます。 「エッ?。下っていくのぉ。ウバって、ハイグロウンじゃぁなかっ たの?。」と、疑問に思う方がいらっしゃるかもしれませんね。 ウバは、ハイグロウンだけじゃないんです。ミドルグロウンから、 ハイグロウンに跨る地域なんです。ですから、ヌワラエリアからは 下っていくんです。 と言うところで、次号にしましょう。 |