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アッサム・ダージリンの茶園の旅の記録です。 |
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2000/6/30から 『 紅茶通信 ☆ Liyn-an TEA TIMES 』に掲載している文章です。 インド茶園紀行その3 いよいよインド、私の乗ったシンガポール航空SQ416便は、カルカッ タ空港に着陸しました。東インドは既にモンスーンが始まっていま す。天気は雨。 カルカッタ空港は大きな国際空港ですが、設備は非常に古く、もち ろんボーディングブリッジ等は有りません。タラップを降り、バス に乗り込みます。「そ、倉庫じゃないの?」とも思えるような扉を 入るとイミグレーション(入国審査)が有りました。 外人専用の審査官の所に並びます。殆どがインドの方のようで、す ぐに順番になりました。入国カードを出します。何も聞かれすあっ けなく入国できてしまいました。 バッゲッジクレームはまるで倉庫の中の雰囲気です。荷物を取ると 今度は税関ですよね。並んで荷物の検査でも有るのかと思っていた のですが、出口の税関職員らしき人に、入国カードの下半分の税関 申告書を渡すだけ。申告書の内容を読みもしない。(^_^;) あっけなく税関も通過してしまいました。 さて、扉を出ると、取引先の3代目、ムーディットクマール氏が自 ら迎えに来てくれているはずです。「Mr.HOTTA」と、良く あるカードを掲げた風景かと思っていたのですが、私の名前を掲げ ている人はいない。 ゲートを出ると「Mr.Hotta?」と声をかけられました。インド人とい うより、小柄で「いかにも優しそうな英国紳士」と言う形容がピッ タリの紳士がムーディットでした。 「でも、何故すぐに判ったの?」と、思ったのですが、家を出る前 に「今から出発します。黒のスラックスにジャケットで行きますか らね」ってメールを出していたのでした。それに日本人は私達だけ みたいでしたしね。(^_^;) ムーディットの車でカルカッタのホテルに向かいます。 その車の中で聞いたのがぁ. . ....!。 「明日は、私の父が一緒に飛行機に乗ってアッサム・ジャイプール 茶園まで、堀田さんをエスコートしますからね。」という言葉だっ たのです。 「ホッ本当に!?。一緒に飛行機でですかぁ!」思わず聞き直しました。 だって、だって、お父さんというのは、取引先の会社の社長!。つま り、明日飛行機で行くアッサムのジャイプール茶園のオーナーなん ですよ。茶園のオーナー自らが、私のために飛行機に乗って、わざ わざ茶園まで案内してくれると言うんです。 こんな話って、信じられますか?。 一瞬、冗談かと思いましたが、ムディットはそんな冗談を言う人で はありません。2年以上もメール交換をしていれば、一度も会って いなくても、それはよく判ります。 インドに着いての最初の信じられないことが、これでした。 茶園オーナーが自ら飛行機でぇ。(^_^;) インドの雨期・モンスーンは6月から9月です。 雨期の紅茶、レインティーは、品質がよく有りません。 でも、最高 のシーズンは5月6月のセカンドフラッシュなんですよね。何故? で、ムーディットに聞いてみました。「モンスーンはいつ始まるの?」 「カルカッタでは6月初めから、アッサムでは6月中旬、ダージリ ンでは6月末から7月初めにモンスーンに入ります。」 そうなんですね。だからダージリンでは6月までのお茶が良いお茶 なんですね。 では、アッサムは?。これはアッサムに着いてから書きますね。(^_^; ホテル・ペアレスインに着きました。「エッ? こんなとこだったの」 ホームページの印象と全く違います。(〜_〜) 外観は工事中のやぐらの中。日本の常識では、とても営業している とは思えない。まぁでも、寝るだけだから。(^_^;) ムーディットは、まるでガイドのごとくチェックインから全てをし てくれました。そして、日程から、いつどこで誰がどうやって待っ ているから、どうしたらいいのか、詳細に書いた書類を渡してくれ ました。本当に親切な人です。 書類をチェックするとぉ. ..。入っていました。アッサムディブル ガール行のエアーチケットです。もちろん、ダージリンバグドグラ 行のチケットも入っています。 これで、本当に行けるんです。アッサムへ。 朝、5時には目が覚めます。とは言っても、日本時間では8時半。 飛行機に預ける荷物と、アタッシュケースに入れる荷物を整理して カフェに朝食に行きます。 朝食を取って、ゆっくりしていると通訳のアルナック君が来ました。 日常会話には不自由はしないのですが、せっかくの茶園訪問ですか ら万が一のためにお願いしておいたのです。 アルナック君と共にカルカッタ空港へ。しばらくすると茶園オーナー のクマール氏もやってきました。クマール氏はムーディットと違っ て大柄なインド系イギリス人といった感じの方で、精悍な顔つきで すが、微笑んだ顔が非常に優しい方でした。 カルカッタ空港も、国内線の朝は非常に活気が有ります。ちょっと 時間があったので本屋さんを覗いてみました。本屋さんと言っても キオスクのような感じのお店です。 いろんな本に混じって紅茶もありました。キャッスルトン茶園の缶 入り紅茶です。 搭乗が始まります。 どうやらスチュワーデスさんは、ベテランを配しているようです。 乗ってすぐに食事となりましたが、選択できるのは「Vegetable」と 「Non-Vege」。菜食主義者(ベジタリアン)が多いのもインドの特色 の一つなんですね。ですから、機内食も肉入りと肉無しになってい るようでした。 思い出して、元愛知大学教授松下智先生の書かれた「アッサム紅茶 文化史」を取り出して、クマール氏にお見せしました。「ほら、こ こにジャイプール茶園が載っているんですよ。」って。 松下先生は、もう40年位の間、お茶の源流を求めて、中国を始め、 ミャンマー、ベトナム、そしてアッサムも何度も調査に訪れてみえ ます。ジャイプール茶園にも30年前に訪れ、イギリスが最初に植え た実験茶園の茶樹の写真をこの本に載せているんですね。 オーナー・クマール氏が茶園を買い取る前のことだったようで、こ の事はご存じ無く、非常に喜んでいただけました。 私も、松下先生の茶の源流の調査には参加させていただき、中国雲 南の奥地まで出掛けたことが有るのですが、その松下先生が30年前 に訪れた場所へ、その茶園のオーナーの案内で出掛けているんです。 全くの偶然なんですが、非常に運命的なものを感じています。 飛行機はバングラディッシュの上空を飛び、いよいよブラマプトラ 川が見えてきました。 ここでアッサムとはどんな地域なのか、地図を見ていただきましょ う。まずはインド全体の地図です。 http://www.mapsofindia.com/maps/india/h3i00.htm インドからごく細い土地だけで繋がって、東に大きく張り出し、中 国、ブータン、ミャンマー、バングラディッシュに囲まれているの が、アッサム州を含む地域です。この地域全体を「大アッサム」と してとらえることも有ります。 現在の地図を見ると「何故ここがインドなの?」とさえ思える地域で す。が、イギリス植民地時代はパキスタン・バングラディッシュを 含む地域がインドであり、1947年のインド独立に際して、ヒンドゥ 教徒とイスラム教徒が別れたのがインドと、東西パキスタンであり、 更に東パキスタンがバングラディッシュとして独立したために現在 のように、他の国に囲まれ、取り残されたような形となっています。 では、そのアッサム州の地図を見てください。 http://www.mapsofindia.com/maps/assam/h3s0402.htm アッサムの州都はディスプール(DISPUR)で、アッサム最大の都市ガ ワハチ(GUWAHATI)そすぐそばにあります。 飛行機はカルカッタやデリーからガワハチを始め、4か所の空港に 飛行機が飛んでいます。私が飛んだのは、その中でも最も奥地の飛 行場、ディブルガール飛行場です。 では、ディブルガールの地図を見ていただきましょう。 http://www.mapsofindia.com/maps/assam/districts/dibrugarh.htm この地図で右下に「Jaipur」の文字が見えますよね。ここが皆さん おなじみのアッサムセカンドフラッシュとしてお出ししている紅茶 の、そしてイギリス自身が紅茶生産を始めた英国帝国紅茶の、さら にはインド紅茶の発祥の地なのです。 いよいよ飛行機は高度を下げ始め、無事ディブルガール飛行場に、 ランディングしました。 |